こんにちは、ど文系な広報担当のなっちゃんです。
上手に生き残るためのプログラミング(1)に引き続きまして、中級「生き物戦略コース」の体験談を書いていきます。
ラッコラのコースでは、毎回
前半: サイエンス
後半: プログラミング
という流れが決まっています。
そして、その日のサイエンスで学んだことと連動して、プログラミングが展開されていきます。
前回書いた、生き物の5つの基本的な行動
- 食べる
- 成長する
- 子を残す
- 捕食・防衛する
- 共存する
の一つ一つをプログラミングで再現していくことになります。
そう、なんといっても中級編。
初級編で一通りの仕組みはわかっているので、カリキュラムの進みが早い!
初級編でも、みんなガンガン進んで行くので、私はたまに置いていかれる気がして、ハラハラドキドキ。
大人になると、頭でっかちというか、理解しないと進めないというか…
で、考えているうちに遅れているという。
子どもたちがどんどん進みながら、素直に吸収していく様子は本当にすごいです。
しかし、一から全てプログラミングするというのはまだまだ難しいので、プログラミング担当の柳田さんがベースを作ってくれていて、そこに私たちが書き加えたり、変更したりしながらプログラミングを進めています。
柳田さんは、北海道大学でコンピューターサイエンスを学び、さらに静岡大学で助教を務め、子ども向け理科教室の運営にも参加していたという趣味も仕事もプログラミングという、スーパーマンです。
プログラミングは、そんな柳田さんがすべて開発!!
プログラミングって聞くと、「なんだかよくわからない」と、頭っからブロックしちゃいがちですが、要するに手順書。説明書みたいなものですね。
例えば、新しいテレビを購入したときの説明書に、
- 箱をあける
- 袋から出す
- 平なところにテレビを置く
- コンセントをさす
- 電源を入れる
:
なんていうのが、プログラミング言語で書かれている。
プログラミング言語っていうのは、コンピューターが理解できる言葉のことで、英語、フランス語、中国語…なんていうのと一緒だと思うと、文系にはわかりやすい笑
というか私がプログラミングについて説明しているのがスゴい笑
ただし、コンピュータは、私たちのようになんとなく感じ取ってくれないので、
- 箱をあける
の前に、箱を置くところを設定する、箱を出すための手を用意する、という指示も必要になる。
「箱をあける」と一口でいっても、小さい子供に言うように、箱の上部の真ん中にあるくぼみを親指で抑えて、60度の角度で上方向に押し上げる…
さらに左右にある羽を120度のところまで持ち上げる…やら、結構大変(もっと細かい)。
全部一つずつ用意していかないと、ちゃんと動かない。
プログラミングを学ぶことが、段取り力や、手順を考える力、構成力を高めると言われているのも、こういったことを順序立てて考えるという作業が大量に隠れているからですね。
そんなことが今いろんなところで行われていて、今当たり前に手元にあるスマホやスマホアプリになったり、ニンテンドーDSになったり、パソコンのソフトになっていったりするわけです。
ふむー。
ということで、私が「生き物戦略コース」で作った、
オリジナルの生き物「Natu(ナツ)」を見てみましょう。
ピンク色のおたまじゃくしのような生き物です。
サイエンスの学びから、
- 食べる(1種類のエサしか食べない戦略→この場合、青のエサ)
- 成長する(大人になっても体のサイズは小さめ。すぐ成長する)
- 子を残す(エネルギーがある限りは、パートナーを見つけて繁殖する)
→教室内では、すぐイチャイチャするとみんなで笑っています。
というような指示を出しています。
他の生き物は、同じコースを受講している子供達が作った生き物で、
形も生きる戦略もみんなそれぞれ、個性的です^_^
手順を入れ変えると、生き物の動きが変わっちゃうので面白い。
ちょっと数字を変えたり、順番を変えたりすると、子孫を残せなくなって、絶滅したりもします。
その絶妙な指示や数値を探り探りコンピュータに入力し、どうやったら上手に繁殖して、エサを食べきらない範囲で繁栄するかをプログラミングしていくのですが、まさに、「シミュレーション!」なんですよね。
地震や津波の予測、今話題になっている人口減少予測についても、同じようにプログラミングをでシミュレーションしているわけです。
この「生き物戦略コース」、そんな世の中のシミュレーションの入り口に立っているのかと思うと、ちょっとワクワクしますね!!
そして、全5回のカリキュラムが終わってからも、家で自分のプログラムを更に改造して、Natuとは別の生き物も作ってしまいました。
せっかくなので紹介します。
肉食の「BlackNatu(ブラックナツ)」です。
黒色のおたまじゃくしのような生き物です。
BlackNatuがちゃんと生きていくには、その10倍くらいの草食の生き物(エサ)を入れても足りなくて、食い尽くしてエサがなくなり、最終的には絶滅します…
直接はリンクしませんが、人間が生きていくのにどれだけの食べ物が必要なのかと考えてしまったり…
生き物の戦略を考えていると、例えば、そのへんを飛んでいる蝶や、私の血を狙う蚊も、どんな戦略で生きてるんだろうか、と考えてしまったり、
プログラミングで作った狭いフィールドでさえ、繁殖するのが大変なのに、彼らはどこでどうやって出会って繁殖するんだろうかとか、
生き物が気になってきたりします笑
10月から始まる中級編は、「音と音楽」がテーマ。
どんなコースになるのか、今から楽しみです(また参加しようとしている私です)!
【広報担当・なっちゃん】