初級雪そらコース2「雪のダイアグラム(雪の結晶の形)」

こんにちは。柳田拓人です。
2月6日(土)、11日(木)は雪そらコースの第2回でした。

今回のテーマは「雪のダイアグラム」です。このダイアグラムとは、一体何でしょうか?それを説明する前に、前回登場した「氷晶」がどのようにみなさんおなじみの「雪の結晶」に変わるのか、まずはその話題から。

 

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模型を使った説明を聞いています。

 

サイエンスのメインは、自分で好きな雪の結晶の写真を選んで、観察して、スケッチすること。どれにしようか、すぐに決める人もいれば、じっくりと悩む人もいたり。どれを選ぶかで、実はプログラミングのレベルも変わってくるのですが……。

 

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好きな雪の結晶を選んでいます。
どれでもいいと言われたときの選び方に、人それぞれの個性が出ます。

 

トレーシングペーパーを重ねて、結晶の形をペンでなぞります。あれ?下の写真をよく見ると、トレーシングペーパーが、結晶よりも大分小さいですよね?でも、雪の結晶は六角形なので、六つの角のどれかを写し取れば、後はその「くり返し」なのです。この後、六分の一のスケッチを、ラッコラが今回新たに開発した「雪の結晶ミラーマシン」を使って見ると!……それは、参加者だけのヒミツ。

 

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トレーシングペーパーで形を写しとっています。

 

さて、この後、いよいよ、今日のテーマだったダイアグラムが登場します。ここでのダイアグラムは「小林のダイアグラム」といって、雲の中でどんな雪の結晶が出来るのかは気温と水蒸気の量によって決まる、ということをまとめたものです。気温と水蒸気の量というたった二つのものが、雪の結晶のさまざまな形を決めているというのは、驚きですね。

 

後半はプログラミングです。今回もまた、直ぐにパソコンに向かうわけではありません。まずは、先ほど書いた6分の1スケッチを、六角形のマス目を使ってシンプルに書き直します。これがプログラムを書くときの設計図になるのです。

 

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スケッチを、定規を使ったまっすぐな線で写しています。

 

雪の結晶の設計図ができたら、今日新しく出てくるプログラミングのお話の説明。雪の結晶のスケッチが6分の1だけで良かったのは、そのスケッチを繰り返せば元の形を作れるから。というわけで、プログラミングで同じ動きをくり返す方法を、実験しながら学びました。

 

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実験(クイズ)で、自分の選んだ答えに手を上げているところです。
隣ではTAのお兄さんが見ています。

 

基本的なことが分かったら、あとは自分でプログラムを書いてみます。最初に作った設計図を元に、少しずつ少しずつプログラムを書いていって、途中どこかを間違えて変な形になったり……。それでもなんとか、全員、自分の雪の結晶を書くことが出来ました。形ができたら、どんな色を付けるか、どんな線を付けるかも、自分で決めることが出来ます。オシャレな雪の結晶は出来たでしょうか?

 

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みんな違う、自分の雪の結晶がかけました。

 

最後に今日やったことをワークシートにまとめて、第2回は終わりです。
子供たちに書いてもらった感想を少しだけ紹介します。

◆サイエンス編の感想

「雪にはふくざつとかんたんのかたちがある事を知った。」
「けっしょうをうつすのがとても楽しかった。」
「雪が成長すると知って驚いた。」

◆プログラミング編の感想

「雪のけっしょうの形がふくざつで大変だったけど、色などのグラデショーンの設定楽しかった。」
「かくかくかいたあとたっせーかんがあってよかった。」
「TAの人が優しかったです。プログラミングは間ちがい無く今までで一番むずかしかったです。」(他のコースも受講経験あり)

次回の更新は「初級・雪そらコース」の第3回です。
お楽しみに!

【ラッコラ・柳田拓人】