レポート「初級星びとコース3回」

6月8日、星びとコースの第3回が開かれました。
その様子をレポートしたいと思います。

第3回は「恒星と惑星系」がテーマ。
主に太陽とその周りを回る惑星を見て行きます。
そしてかくれた裏のテーマは「ちょうどいい」こと。
何がちょうどいいのかは、実験でわかります。

サイエンス編のようす

太陽系の惑星が太陽の周りを回るのにかかる時間はどれくらいでしょうか?
地球は1年かけて太陽の周りをぐるっと一周しています。
逆にいうと、太陽の周りをぐるっと一周することを「1年」としているわけです。
では、他の惑星はどうでしょうか?
まずは公転について学びます。

一方、地球(惑星)の「回る」動きは、太陽の周りを回るだけではありません。
その場でぐるっとひとまわり。それが自転です。
時間の感覚とどれくらい回転したのかという角度との関係をまとめます。

次は、地球のお隣さんの惑星である、金星と火星について。
最低気温、最高気温を見ると、地球とはずいぶん違うようです。
そこで実験。
太陽に見立てたハロゲンヒーターの前に、光を受ける「光レシーバー」を置いて、一定時間後の温度を測ってみます。
ここで問題。ちょどいい温度になる場所はどこでしょうか?
今回はちょうどいい温度を40℃と設定して、40℃となる場所を探しました。
そう、冒頭で書いた「ちょうどいい」は、温度のことだったのです。
この実験で、ちょうどいい温度になるためには、ヒーターからの距離もちょうど良くないといけないことを確かめられました。

ここで、宇宙に話を戻します。
金星は暑過ぎてダメ。火星は寒過ぎてダメ。
地球だけがちょうどいい気温になった理由を考えます。
それは実験で示された通り、太陽との距離がちょうど良かったからなのです。
ちょうど良い距離にあるから、ちょうど良い気温になり、そしてちょうど良い気温だからこそ、生き物にとって重要な「液体の水」が存在できるのです。
今日のサイエンス編は最後に、「ハビタブルゾーン」という言葉を学びます。

プログラミング編のようす

パソコンの画面に絵をかかせてみても、いつも同じ絵が出るだけではつまらないものです。
「場合」に応じて違う動きをさせることができたら、色々なものを作ることができます。
さて、プログラミング編の前に、こんな想像をしてもらいました。
「もし、第2回で作った自分の惑星が、恒星に近づいたり、あるいは恒星から遠ざかったら、見た目はどうなるでしょう?」
この想像が、プログラミングの設計図になります。

今日は「場合によって動きを変える」方法を習います。
これをプログラミングの用語では「条件分岐」と言います。
プログラムの中でどのように書いたら良いのか、説明を聞いたら、実験してみます。
プログラミングの実験では、選択肢の中から答えを選び、その理由も考えることで、理解を深めることができるようになります。

ラッコラのプログラミング編は、毎回新しい概念を学び、それを自分でプログラミングしてみます。
そうやって、それぞれ自分の作品を作り上げて行きます。
また、今日は、第2回で作った惑星を表示するプログラムを「再利用」して、それを恒星からの距離に応じて変化するように変えて行きます。
さて、設計図のように作れたでしょうか?

皆さんの感想

ここで参加者の皆さんに書いてもらった感想を紹介します。

サイエンス編

  • 火星に氷がある=水があるということがわかるから、いじゅうするときは温暖化でもさせるか、地球から水を持ってくるのかと思いました。
  • どこにおくとなんどか調べられて楽しかった

プログラミング編

  • if文についてわかってよかったです。ちゃんと家でやってちゃんと進めようと思いました。
  • 星のスピード大きさ色をかえられて楽しかった

(2019-06-26 柳田)