5月25日、星びとコースの第2回がありました。
その様子をレポートしたいと思います。
前回のレポートでも言ったように、星びとコースのテーマは、宇宙と地学です。
今回はその地学がメインのテーマです。
一番最初に、参加者にちょっと奇妙なことをお願いしてみました。
「自分で自分の名前を呼んでごらん」
なんの意味があるのかは、後のお楽しみです。
サイエンス編のようす
太陽の周りにはいくつの惑星が回っているか、知っていますか?
第1回で学んだように、恒星の周りを回る星(天体)を「惑星」と言います。太陽という恒星の周りを回る惑星は全部で8個あります。
8個の惑星が、地球に似たもの、木星に似たもの、天王星に似たものの三つのグループに分けられることに触れたら、その中でも、私たちの住んでいる地球に注目します。
地球の内側と外側はどのようになっているのでしょうか?
まずは、地球の表面を観察します。海と陸、どのような形になっているのか、観察します。
自分たちのいる惑星と言っても、地球の中をのぞいてみることは難しいもの。そこで、ラッコラ特製のパズルを使って、地球をバラバラにしてみます。
地球には「皮」があることを知っていますか?地球の皮、それが「プレート」です。
プレートの模型を使って、地球のプレートを一枚ずつはがしてみます。いくつのプレートに分かれるでしょうか?日本はプレートのどのあたりにあるでしょうか?
今の地球のプレートの並び方はこれでわかりました。日本で地震が多い理由も、プレートが動いているという説明と合わせると理解できます。
では、プレートが動くなら、その時間をさかのぼっていくと、どうなるでしょう?
昔々、地球には一つの大きな大陸「パンゲア」がありました。それは別々のプレートに乗っていたので、徐々に別れて今の形になったのです。
それでは、その「大陸の移動」を自分たちでやってみましょう。パンゲア大陸をバラバラにして、今の世界地図のように並べることはできるでしょうか?
プログラミング編のようす
プログラミングの面白さは、人間がやろうとすると難しかったり大変だったりすることでも、コンピューターを使って、いとも簡単に実現出来ること。
最初に、ワークシートに自分の手で絵を描いてもらいます。絵といっても直線でできた簡単なもの。直線に山を付け足すだけです。ですが、それをさらに、「直線に山を付け足し、その付け足した山の直線に山を付け足し、その付け足した山の直線に……」と繰り返すと、どんどん数が増えていって面倒になります。
これをプログラミングでやると、どうなるでしょうか?
今日は、「自分で自分を呼び出す」やりかたを使って、大陸の形(のようなのもの)をかいてみます。
そう、冒頭での奇妙な質問は、プログラミングの話だったのです。
専門用語では「再帰呼び出し」と言います。この再帰を使って、「直線に山を付け足し、その付け足した山の直線に山を付け足し、その付け足した山の直線に……」とするわけです。
今日も実験で、再帰の仕組みを確かめますよ。
全体の様子をつかんだら、席に戻って自分のプログラムを作っていきます。
ラッコラのワークシートには自分で色々変えてみるポイントが「改造レシピ」として載っています。自分の好きなレシピにチャレンジして、自分の惑星を作っていきます。
皆さんの感想
ここで参加者の皆さんに書いてもらった感想を紹介します。
サイエンス編
- パンゲア大陸を今日知れてよかったです。逆に次はどんな大陸ができるか調べてみたいです。理科で役立てたいです。
- いろんなプレートをはがしたりはりつけたりして面白かった
プログラミング編
- ライブラリについて学べることができてよかった。これからにも生かしていきたいと思った。
- いろんなかいぞうができて面白かった
(2019-05-28 柳田)