6月22日、星びとコースの第4回が開かれました。
その様子をレポートします。
第4回のテーマは、銀河です。
第1回では星空を見上げ、第2回では足元の地球に目を向け、第3回では太陽の周りを飛び回った星びとコースも、いよいよ太陽系から飛び出して行きます。
ところで、私たちは今、銀河系のどの辺りにいるのでしょうか?
真ん中?外側?それとも、そのあいだくらい?
はじめに、ラッコラをやっている場所の住所を聞いてみました。
ここは、札幌市北区北10条西4丁目です。では、札幌市はどこにあるかというと、北海道にあります。ではでは、北海道はどこにあるかというと、日本にあります。ではではでは、日本はどこにあるかというと地球にあります。
この調子でどんどん遠くに行ってみましょう。
サイエンス編のようす
地球と比べるとずいぶん大きかった太陽ですが、太陽系の端まで行くとずいぶんちっぽけに感じます。
さらに遠ざかり、冬の大三角系でおなじみのシリウスや、太陽に一番近い惑星プロキシマ・ケンタウリをとりあげたら、今度はさまざまな恒星と大きさ比較です。
例えば、第1回で模型を使って観察したオリオン座のペテルギウスという恒星。なんと太陽の約950倍の大きさです。
さてさて、ここから実験です。
ラッコラ特製「宇宙体験アンブレラ・カサーン」の1号から3号までを使って、星の見え方から、今の場所を探ります。
カサーンは、ある地点から周りをぐるっと見渡した時の星の分布を3パターン示したものです。これを元に同じように見える場所を部屋の中から探すのです。
実はラッコラの部屋の天井から吊り下げられたピンポン球は銀河系の星の分布を模式的に表したものだったのです。
そのどの地点から周りを見渡すかによって、星の見え方(分布)が違うことに気づきます。
そして、地球から実際の夜空を観察した写真(分布)と見比べることによって、地球(太陽)が銀河系のどの辺りにあるのか、冒頭の質問の答えがわかるのです。
最後に無料で公開されているプラネタリウム・ソフトを使って、ワークシートの流れを振り返りました。
これは、もともと国立天文台で開発されたMitakaというソフトで、実際の観測データに基づいた宇宙をさまざまな角度から観察できるものです。
プログラミング編のようす
宇宙には銀河系だけではなくさまざまな銀河があります。そこで、プログラミング編では、何枚かの写真の中から自分で好きな銀河を選んで、それを描いてみます。
どの銀河も無数の星々でできていますが、その星々を一つずつ手でかいていては時間がかかりすぎますし、何より面倒です。
そこで、今回は「同じ動きをくり返す」方法を学んで、くり返しを組み合わせて銀河をかきます。
ラッコラでは、プログラミング編でも、いきなり各自のパソコンに向かうわけではありません。
毎回、今日のプログラムを印刷したものが壁に貼られていて、それをみんなで観察します。
それによって、全体の構成をおおまかにつかみます。また、第4回なら新しく登場した「同じ動きをくり返す」部分を見ていきます。
そして、手を動かす前に考えてみます。
さて、最初に配られたプログラムは実行すると、点線で2本の曲線が出てきました。まだ、まるで銀河には見えません。
これを銀河に見えるように、そして自分が選んだ銀河に近づけるように、少しずつ改造していくのです。
ちなみに、この2本の曲線を出すという部分も、「(銀河の)腕を1本かく」ことをくり返して実現しています。
銀河の腕をくり返して、星をくり返して、銀河を書くことはできたのでしょうか?
皆さんの感想
ここで参加者の皆さんに書いてもらった感想を紹介します。
サイエンス編
- 見してもらったプラネタリウムのソフトは家でも見てみたいなと思いました。銀河の中心は星がどれぐらい集まってるのかなと思いました。
- 1光年はどれくらい長いかが分かりやすかった。どこから見ると星がちらばっているかどこから見ると星一点しゅうちゅうしているかが面白かった
プログラミング編
- for文が何をするのかわかってよかった。if文とfor文以外にも何があるのかと思った。
- 銀河系のまん中に星をしゅうちゅうさせたり星をばらまかせたりできて面白かった。
(2019-06-26 柳田)