こんにちは。ラッコラの中田です。
昨年、秋に開講した中級・感じる生命コースをご紹介します!(遅くなってすみません)
感じる生命コースは、ラッコラの新しいコースです。テーマは生き物の刺激と反応のサイエンス!
生き物は、周りの環境の情報(刺激)を受け取り、それに反応して生きています。私たちヒトも、細菌のような小さな生き物も。
このコースでは、サイエンスで生き物が刺激にどう反応して生きているのかを学び、プログラミングでパソコンの中で動く小さな生き物の刺激への反応を調整して、環境が変化しても生き残るように進化させていきます。
前回の生き物戦略コースに引き続いて、元北海道大学教授、生き物博士の栃内新先生がスペシャル講師として参加してくださいました。
第1回目のテーマは、「温度刺激への反応」です。
サイエンス編
温度と生き物には、とても深い関係があります。この日のサイエンスでは、まず微生物の増え方と温度の関係を調べてみました。
一人一人に用意した3つの培地の蓋を開けて30分放置したあと、蓋をしてから室温のまま置く、加熱してから室温に置く、冷蔵庫に置く、と温度を変えて培養をします。
培養には時間がかかるので、観察用に事前に実験しておいた培地を用意しました。
みんなの培養結果は次回のお楽しみに。
温度は微生物の増え方に関係があることがわかった後に、いろいろな微生物が生きる温度環境をみてみました。
高温でも活動できる超好熱菌や、低温でも活動できる好冷菌など。
すごい生き物が沢山いることを知りました。
生命が地球上に誕生してからおよそ38億年。その間に、地球の温度が変化しても生き残ってきた生物がいるというのはすごいことですね。
プログラミング編
生き物たちの温度への反応をみてきた後は、プログラミング編です。
今回のコースでは、培地をイメージした画面の中で、プログラミングで作られた小さな生き物を育てていきます。
培地の環境は、毎回違った刺激が与えられます。今回のテーマは「温度」なので、画面の培地には熱い刺激、冷たい刺激が与えられますが、それでも増え続ける生き物にするのが目標です。
過酷な環境を生き延びるためには、サイエンスで学んだ本物の生き物の温度への適応の仕方をヒントにして、まねしてみます。
高温でも生きられる生き物したり、低温のときは自分で熱を作り出したり、逃げたり、じっと耐えたり。
うまく適応できないと生き物は絶滅してしまします。
でも、調整してすぐに確認できるのがプログラミングのいいところ。熱の刺激にどう耐えるか、調整を繰り返しました。
みんなが調整した生き物を同じ環境にいれて一斉に培養してみました。
一種類の生き物だけだったらうまく生き残っていても、他の生き物と一緒だと絶滅してしまったり、逆に一緒だとうまく生き延びたり。
生き物が生きていく環境の過酷さと、生き物どうしの関わりを感じたクラスでした。
最後に、みんなが書いてくれた感想を一部紹介します。
<サイエンス編>
・生命力の強い生き物が多くておどろきました。超好熱菌などの菌の種類は知りませんでした。
・はじめての分やでたのしかった!
・次回、自分のコロニーがどうなっているかが楽しみ
<プログラミング編>
・久しぶりにやってたのしかった。
・考えて生きるように出来て良かった。次回も生きれるように変えていきたいと思いました。
・まだためしてないけどいいきんができたと思う
次回も生き残る生き物にしていきましょう!
「感じる生命コース」は冬休みに5日間コースとして開催します。
詳しくは「感じる生命コース」のページをご覧ください。