学校の冬休み期間の1月9日〜11日、初級・雪そらコースを開催しました。
3日間の様子をレポートします!
今シーズンは、例年に比べて雪の少ない札幌です。そんな中でも、「雪」と雪が降ってくる場所「空」をテーマに、サイエンスとプログラミングに取り組みました。
雪そらコース第1回
(1月9日午前)
サイエンス編の様子
雪は空の「雲」の中で作られているので、雪の材料は雲の中にあるようです。雲が何でできているのか実験をして考えました。
始めに、やかんでお湯をわかしてみました。やかんから出ている「湯気」。でもやかんからの吹き出し口には湯気が見えませんね。これは何でしょうか?
雲がある空は私たちが住んでいる場所よりも気温が低いです。気温が低いと雲の粒はどうなるでしょうか?実験で確かめます。
最後に模型を使って、氷の形は、どんな形が基本になっているか考えました。六角形ですね。雲は、実験で見た「雲粒」と「氷晶」でできているのです。
プログラミング編の様子
雲を作っている「雲粒」と「氷晶」、そして地面に降ってくる「雨粒」をかきます。
サイエンス編で「氷晶」は六角形が元になっていることを見ました。プログラミングで六角形をかくにはどうしたらいいでしょうか。
コンピューターの中の「カメ」にどう動いて欲しいか伝えます。何歩進んで、右(もしくは左)に何度回って、次に何歩進んで、右(もしくは左)に何度回って、とコンピューターにして欲しいことを順番に書いていきます。
ラッコラでは「改造レシピ」といって、自由に選んでプログラムを改造するレシピをワークシートに用意しています。色を変えたり、グラデーションにしたり、影をつけたり、スケスケにしたり。
さらには、ワークシートに書かれていないところにも改造レシピを応用したり!
これで、それぞれ個性を活かした、「氷晶」「雲粒」「雨粒」がかけました。
皆さんの感想①
ここで参加者の皆さんに書いてもらった感想を紹介します。
サイエンスの感想(新しくわかったこと)
- 雪は何から作られているかがわかった
- エアロゾルについて知った。
プログラミングの感想(工夫したり頑張ったりしたところ)
- さいごにグラデーションで色をきれいにした。
- 影をつけたりグラデーションをつけたりした。
サイエンスでやったことでプログラミングに活かしたこと
- 六角形をかく時の角度をいかした
- 実験でみたダイヤモンドダスト。
雪そらコース第2回
(1月9日午後)
サイエンスの様子
雪の結晶の形を観察します。第1回では、氷の結晶が六角形が基本になっていることを確認しました。雪の結晶は、氷の結晶が元になって作らているので、六角形が残っています。
雪の結晶をスケッチしました。全体をスケッチするのではなく、6分の1だけスケッチします。
雪の結晶の形は、雪が作られている「雲」の水蒸気の量と気温によって変わることを実験で確かめたのが、中谷宇吉郎先生です。だから地面に降ってきた雪の結晶を見れば、雲の水蒸気の量と気温が想像できるのですね。
プログラミング編
サイエンス編でスケッチした雪の結晶を、今度はコンピューターでかきます。プログラミングでも6分の1だけかけば、雪の結晶全体を完成させることができるのでしょうか?
それはこの回のプログラミングの目標にある、形を「くり返して」いけば出来そうです。同じ動きを繰り返したいときに使うのは?と子ども達に聞くと、「for文!」と元気に答えてくれました。ラッコラへの参加も、2回目、3回目になるとバッチリ覚えています!
「改造レシピ」で色を変えたり、大きさを変えて重ねたり、縁を付けたり。素敵な雪の結晶をかきあげました!
参加した子ども達が、この雪の結晶の秘密とプログラミングを「学校の冬休みの由研究でも発表する!」と教えてくれました。午前と午後、お疲れ様でした!
皆さんの感想②
ここで参加者の皆さんに書いてもらった感想を紹介します。
サイエンスの感想(新しくわかったこと)
- 中谷ダイヤグラムを使うとどの水蒸気の量と気温で何の雪のけっしょうができるか
- 雪の結晶は同じ形が六回くり返されている。
プログラミングの感想(工夫したり頑張ったりしたところ)
- 雪のけっしょうのこまかい部分をこまかくかいた
- カーブを直線でかくところ。
サイエンスでやったことでプログラミングに活かしたこと
- どの雪のけっしょうをかくかを活かした
- スケッチでかいた雪の結晶。
(2020-01-30 中田聖子、柳田拓人)